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ブルースカイ

第14章 明美

『やねん。理解できてるんかも怪しいわ(汗)』



『やったら、理屈とか気にせんと、ソウが歌えるんやったら、そのメロディでええんちゃう?』



『意外にあっさりやな(汗)』



『そんなもんや、バンドで、歌えん歌やったら、どんな名詩で名曲でも単なる詩と曲やわ(笑)』



『なるほど、意外とええこと言うな。目からウロコやわ。』



『意外とは余計や(笑)ところで、詩は進んでるん?』



やっぱそうくるやんな



『一応、作って持ってきたけど、あんま自信ない(汗)』



『ソウの場合、自信あっても、ある言わへんやろ(笑)とりあえず見せてや』



俺は苦笑すると、バッグの中から、昨日作った詩を取り出し、フミに渡した。



フミはシャーペンを指で回しながら、詩を読み始めた。



俺が読んでもいまいちやし、多分、一発オッケー言うわけないな



そう思いながらフミを見ると、真面目な顔で、何かを考えるかのように机に右ひじをついて、右のこめかみを押したり、あごに右手を当てて紙を眺めたり、もみ上げをいじったりしていた。

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