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天才剣士は一くんに夢中

第3章 妄想と嫉妬

★★★★★★★★★★★

‥‥朝

眩しい日差しに僕は目を覚ました。



「‥‥はぁ。」


さっぱりわからないけどなぜかため息が出た。

昨日は勢いであんなことをして、最後に一くんを束縛するようなことを言った僕。

‥今日になって少し後悔してる。
なんて言ってももう遅いのだろう。


昨日一くんはあのまま何も言わずに出ていってしまった。僕も正直なんて声をかければわからなくて呼び止めることもできなかった。

‥きっと一くんは今頃僕のことを怒って、これから口も聞いてくれないのではないだろうか。


そう思うと胸が締め付けられそうに痛くなった。





「最低だよね‥僕。」





驚いた。

気付けば僕の頬には涙がつたっていた。




‥いや


驚いたのはそんなことじゃなくて





僕がどれだけ一くんのことが好きだったかってことだ。



★★★★★★★★★★★

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