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もしも僕がね、

第2章 好きなモノ

「じゃあ今度…アルバム買いに行くか。」

特にこいつのわがままに付き合おうというわけではないが、なんとなく……必要としてるモノなのだから買いに行こうと思った。


「ほんとに…?」

「疑うなよ。東京でもなんでも連れてってやるよ。」

軽い口約束。本当に守れるかどうかは分からないが白石理人と約束を交わした。



「……と、……い」

ぼそぼそ…っと言った言葉を聞き取れなかった。


「?……何?」


「……ありがと、先生。」


決して顔を上げなかったけと…確かに小さな声でそう言った。








そして、時は1ヵ月後の現在に戻る。

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