
もしも僕がね、
第2章 好きなモノ
この病院で勤務して2週目に入ると、白石理人も少しだけ俺に慣れてくれた。
「おーい、入るぞ。」
「もう入ってんじゃん。ヤブ医者。」
どうやらダメ医者からヤブ医者に昇格したらしい…ほぼ変わってないが。
「お前またちゃんと食べなかっただろう…しっかり食べないと大きくならないぞ。」
白石理人は毎回食事を残す。
酷いときだと一口二口で終わらす時があって、さすがにその時は看護婦さんと話し合って点滴で補った時もあった。
「病院のごはんおいしくないんだって。患者の気持ちになってみないとダメですよ、早川先生。」
口を尖らせてぷくっと頬を膨らます。
「小学生かお前は。…それにお前に早川先生って言われると寒気が……」
「ひでぇヤブ医者めー。覚悟ッ!」
白石理人がばふんと枕を投げ付けてきた。
「おーい、入るぞ。」
「もう入ってんじゃん。ヤブ医者。」
どうやらダメ医者からヤブ医者に昇格したらしい…ほぼ変わってないが。
「お前またちゃんと食べなかっただろう…しっかり食べないと大きくならないぞ。」
白石理人は毎回食事を残す。
酷いときだと一口二口で終わらす時があって、さすがにその時は看護婦さんと話し合って点滴で補った時もあった。
「病院のごはんおいしくないんだって。患者の気持ちになってみないとダメですよ、早川先生。」
口を尖らせてぷくっと頬を膨らます。
「小学生かお前は。…それにお前に早川先生って言われると寒気が……」
「ひでぇヤブ医者めー。覚悟ッ!」
白石理人がばふんと枕を投げ付けてきた。
