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もしも僕がね、

第2章 好きなモノ

白石理人が投げ付けてきた枕をかわす。


「何度も同じ手に引っ掛かるわけにはいかないだろう。」

これでもか!というくらいドヤ顔してやった。

しかし……



「甘いね、先生。足元何か踏んでるみたいだけど大丈夫?」

悪戯っぽく笑う白石理人。

気付いた時には粘着テープで靴の裏が張り付いていた。
くそ…両面透明のテープでやったんだな…ほら、そこのゴミ箱に超強力とかかいてある箱が……


「せーんせ、聞いてる?」

色々と考え事してるうちに白石理人が俺に近づいていたらしい。

「聞いてない。いいからこれ外せよ。」

靴は諦めて片足でタンッタンッ、と移動する。白石理人のベットに腰かければいいか…

「何かマヌケな格好。手伝ってあげよーか?」

目の前に立つ白石理人。


「…いらん。」

「ちぇ、かわいくねーの。」

くるっと、白石も自分のベットに戻り出した…その時。

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