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もしも僕がね、

第2章 好きなモノ

白石理人が足をかけてきた。

「おまっ…」

片足でバランスを取れるわけもなく…

「へへ~……って、あれ」

前にいた奴も巻き添えになってベットにダイブ。


「いてて…おい、大丈夫か?
つーか…足かけんなよ、危ないだろ。」

抱え込むような体勢になってしまった。


「平気。重いからどいてよ。
別に…足かけた振りだよ、本当にはやってないだろー。」

上目遣いで睨む白石理人。
不機嫌そうな顔。

けれどこの距離感……そして、何故か白石理人も俺から目をそらさない。


褐色の瞳に戸惑う俺がうつっていた。








パシャ、

「…は?」

今褐色の瞳にうつってるのはマヌケな面した俺だろう。

「へへ~。やったっ!じーさんありがと!」

白石理人はこのシャッター音を出した張本人の元へ。


「いやいや、どういたしまして。」


たぶん撮ったのは院長先生。一体どこから……

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