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壊れる程に愛してる。

第2章 秘密




「てゆか暑いね〜きょうも30度超える予報なんだよ、ありえない溶ける!!」


彼女が今度は天気について騒ぎだした。

そしてネクタイもリボンもしていないYシャツの第2ボタンまで開け、短く織り上げたスカートの裾を大胆にバサバサとあおぎはじめた。

私たちは女子校に通っているから、人目なんかお構い無しにみんなこうしてる。

女子しかいないからネチネチしたイメージばかり持たれがちだが、男子とのイザコザがないぶん逆にさっぱりしている。


「あ、このパンツ可愛いでしょ?水色に赤いイチゴ柄とリボンとレースまで赤なんだよ」


そう言って彼女はスカートをめくり上げ、クネクネと体を捻りながら下着見せびらかしてきた。

形のいいお尻まで丸見えだ。

ここまで大胆な子はさすがに珍しい。


「上下お揃いで新しく買ったんだ!!体育の着替えのときにルナに見せようと思ってたけど、待ちきれなかったの」


彼女はピョンピョンと子犬のように跳び跳ねる。

日焼けを気にして夏でも白さを保った頬に、栗色に染めたサラサラの短くて柔らかい髪の毛が踊る。

面倒だからと言ってビューラーで長いまつげを上げただけの目は黒目がちで、吸い込まれそうなくらいに大きい。

こう無邪気に笑っていると三日月形になって子犬みたいな愛嬌がある。

あちこちへ伸ばす手足は言動とは裏腹にスラッと長くて細くて大人っぽい。


「ホント可愛いね、メイ」


「でっしょ〜」



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