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二度目の初恋

第2章 バレンタインと告白

まあ、松本が意味わかんないのはいつもか。


「あ、そう言えば松本があたしを探してるって聞いたんだけど」


「ああ。目的は一緒に帰ることだから」

「そうなんだ」



松本と微妙な距離を保って歩く。


松本があたしの事……、とか、さっきの手捕まれたときのやつとか…。


そのせいで、近づきづらい。


「もうすぐ2年だなー」


無言が続き、気まずく感じていたときに松本が口を開いた。



「あ、うん。そうだね」


今は2月だし、確かにあと少しで2年生だ。


「クラス替えもあるね」

「それが嫌なんだよなー!」


「え?嫌なの?」



あたしはむしろ少し楽しみだけどな。


「もしかして、松本って人見知りする人!?」


「それはお前だろ。初めて喋ったときのキョドりっぷりはすごかったな~」



松本はニヤニヤしながらこっちを見てくる。


「うっ………。確かにあたしは人見知り激しいけどさ…」

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