
二度目の初恋
第2章 バレンタインと告白
「遠慮すんなって」
「遠慮してませんから。あたしの家ここから1分で着くんですけど」
実際、1分もかかんないかも。
「1分なら遠慮すんな」
「だから遠慮してないって!」
しつこいな。
なんて、あたしのために言ってくれてるのに、言えません。
「ホントに大丈夫だから」
「いや、今日だけは送らせてくれ」
さっきまで強気だった松本の態度が急に変わった。
「……松本?」
今日、何かおかしいよ。
松本もあたしも。
今日は送ってもらおうかな、とか思ってる。
「………今日だけ、だからね」
「サンキュ……」
本来、あたしがお礼言うべきなのに何でお礼言われてるんだろう。
「……今日、何だか松本変だよ?」
「そうか?」
「うん」
言葉とともに頷くと、松本は祈るように空を見上げた。
あたしも思わず、空を見上げる。
「うわあ、真っ赤ー」
空は沈む太陽によって赤く染められていた。
何故か、いつもの夕日より赤く見える。
「バレンタインだからかな?」
「何が?」
あたしの言葉に、松本がこっちを向く。
「今日は夕日がこんなに赤いのは、バレンタインだからなのかなって」
「遠慮してませんから。あたしの家ここから1分で着くんですけど」
実際、1分もかかんないかも。
「1分なら遠慮すんな」
「だから遠慮してないって!」
しつこいな。
なんて、あたしのために言ってくれてるのに、言えません。
「ホントに大丈夫だから」
「いや、今日だけは送らせてくれ」
さっきまで強気だった松本の態度が急に変わった。
「……松本?」
今日、何かおかしいよ。
松本もあたしも。
今日は送ってもらおうかな、とか思ってる。
「………今日だけ、だからね」
「サンキュ……」
本来、あたしがお礼言うべきなのに何でお礼言われてるんだろう。
「……今日、何だか松本変だよ?」
「そうか?」
「うん」
言葉とともに頷くと、松本は祈るように空を見上げた。
あたしも思わず、空を見上げる。
「うわあ、真っ赤ー」
空は沈む太陽によって赤く染められていた。
何故か、いつもの夕日より赤く見える。
「バレンタインだからかな?」
「何が?」
あたしの言葉に、松本がこっちを向く。
「今日は夕日がこんなに赤いのは、バレンタインだからなのかなって」
