
激愛~たとえ実らない恋だとしても~
第11章 第三話〝花笑み~はなえみ~〟・其の参
その日から、美空は我と我が身を責める日々が続いた。もし、あの時、我が身が誠志郎を引き止めていたなら、不幸は防げたはずである。
そう思うと後悔に苛まれ、居ても立ってもいられない想いになった。
誠志郎の死を知った翌日の夜、孝俊が美空の寝所を訪れた。屋敷に戻ってからも、孝俊はほぼ毎日のように美空と臥所を共にした。臥所に入ってくるなり、美空を荒々しくかき抱き、その身体を責め苛む。だが、身体を重ねるだけで、言葉を交わすわけでもなく、ましてや、その他は奥向きに脚を踏み入れようともしなかった。
美空の身体を求めはしても、閨を共にする以外、孝俊は美空を意識的に避けているようであった。
その夜も孝俊は閨に入ると、すぐに美空を褥に転がした。有無を言わさず襟元を大きくはだけられ、胸乳をまさぐられた。美空の身体の様々な部分を愛撫しながら、孝俊は唇を重ねてくる。呼吸すら奪うような口づけが辛くて首を振っても、唇は離れず執拗に貪られる。
唇を深く結び合わせながら、孝俊の手が伸びてくる。夜着の裾を思いきり捲られたかと思うと、大きな手が太股に触れた。次の瞬間、グッと強い力で脚を大きく開脚される。
再び戻ってきた男の手は執拗に美空の太股の上を行きつ戻りつした。女の身体のどの部分が感じやすいかを知り尽くした男の手だ。
だが、美空は一向に何も感じない。快感とか心地良さどころか、むしろ嫌悪感の方が先立ち、孝俊の手が脚の上を這い回る度に、膚が粟立つ想いだった。
何故か、その夜は誠志郎のことばかりが思い出された。誠志郎ならば、こんなことはけしてしないだろう。美空の意に反して、その身体を夜毎、蹂躙するようなことだけは。
あの優しい笑顔をもう一度見たいたのに、もう、誠志郎はこの世にはいない。
美空がみすみす死に追いやってしまったのだ。
そう思うと後悔に苛まれ、居ても立ってもいられない想いになった。
誠志郎の死を知った翌日の夜、孝俊が美空の寝所を訪れた。屋敷に戻ってからも、孝俊はほぼ毎日のように美空と臥所を共にした。臥所に入ってくるなり、美空を荒々しくかき抱き、その身体を責め苛む。だが、身体を重ねるだけで、言葉を交わすわけでもなく、ましてや、その他は奥向きに脚を踏み入れようともしなかった。
美空の身体を求めはしても、閨を共にする以外、孝俊は美空を意識的に避けているようであった。
その夜も孝俊は閨に入ると、すぐに美空を褥に転がした。有無を言わさず襟元を大きくはだけられ、胸乳をまさぐられた。美空の身体の様々な部分を愛撫しながら、孝俊は唇を重ねてくる。呼吸すら奪うような口づけが辛くて首を振っても、唇は離れず執拗に貪られる。
唇を深く結び合わせながら、孝俊の手が伸びてくる。夜着の裾を思いきり捲られたかと思うと、大きな手が太股に触れた。次の瞬間、グッと強い力で脚を大きく開脚される。
再び戻ってきた男の手は執拗に美空の太股の上を行きつ戻りつした。女の身体のどの部分が感じやすいかを知り尽くした男の手だ。
だが、美空は一向に何も感じない。快感とか心地良さどころか、むしろ嫌悪感の方が先立ち、孝俊の手が脚の上を這い回る度に、膚が粟立つ想いだった。
何故か、その夜は誠志郎のことばかりが思い出された。誠志郎ならば、こんなことはけしてしないだろう。美空の意に反して、その身体を夜毎、蹂躙するようなことだけは。
あの優しい笑顔をもう一度見たいたのに、もう、誠志郎はこの世にはいない。
美空がみすみす死に追いやってしまったのだ。
