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異種間恋愛

第12章 獣の正体と契り

 レオの青い瞳と見つめ合うと、そのままどちらからともなく口と口が重なった。
 触れるだけのそれは二度目だった。
「これで、お前を幸せにできるな」
 その言葉に違和感を覚えて首を傾げた。
「人の姿ならお前を幸せにできるのにってずっと考えてた。これで、お前をもっと幸せにできる」
「ううん。私はレオがライオンでも人間の姿をしていても同じだけ幸せ。私が嬉しいのはレオが無事だったから。昨日のことで自分を責めてどこかへ行ってしまったと……思ったんだから。あと、もっと嬉しいのはレオが気持ちを伝えてくれたから」
 レオの黄金の柔らかい髪が風に靡いた。

「……リア」


レオの香りが私を包んだ。

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