
異種間恋愛
第13章 秘密の大きさ
ラドゥに部屋を案内された。
白とピンクで統一されたいかにもお姫様な部屋だった。ベッドにはなぜか私好みのぬいぐるみがずらっと並んでいた。
今まで草の上で眠っていた私にとってふかふかのベッドはとても魅力的だった。
ラドゥが私の部屋から出ていく時に私の耳に囁いた。
「秘密ってのは置けば置くだけ大きく深く、罪深くなるからな。楽しみは取っておいておく」
「……」
ストラスのことを言っていることは明らかで、私はラドゥを睨みつけた。
ラドゥは爽やかに見える笑顔のまま去って行った。
ラドゥを憎む前に自分を責めるべきだと分かっているのに、どうすればいいのか分かっているのに、私の口は何も話そうとしなかった。
