
異種間恋愛
第15章 暴かれた婚姻
レオは審判の合図を待たずにさっさと鎧を取ると、剣も鎧もその場に置いてストラスに向き合った。
「お前はリアに似ている」
レオがそう言いながらストラスの被っていた鎧を壊れ物でも触るように外した。
顔を出したストラスの顔は青白くなっていた。あんなに動いていたというのに、かいている汗はその顔色から見て取るに冷や汗にしか思えない。
「初めて言われたよ」
ストラスが中世的な顔を笑顔にしようとするも、痛みからかいつもの完璧な笑顔が歪になった。
「早く鎧を脱げ。ラドゥ、休める部屋を用意してくれ」
「……ありがとう。名前を聞いてもいいかな。リアは君をレオと呼んでて、ラドゥ様はティオンと呼んでるみたいだけど、ティオンってあの伝説と何か関係が?」
急に打ち解けたような2人に私は首を傾げた。
レオがストラスを担ぐように肩を支える。レオは質問を気にすることなく口を開く。
「レオンティオンだ。好きに呼べばいい」
ぶっきらぼうなようで、どこかストラスを認めたような言い方だ。
「いい名前だね。じゃあ、僕はレオンと呼ばせてもらってもいいかな」
「ああ」
「ストラ大丈夫!?」
二人があまりに仲良さげに話すのに呆気にとられていた私はやっとストラスの頭の包帯に気を回すことができた。
ラドゥは部屋を用意させるように執事になにか命じていた。
「大丈夫じゃないのに無理をしてたからこんなに顔色が悪いんだ。誰かと似ているな」
レオの目は悪戯っぽく私を捉えていた。
「リアはまたなにか無理をしていたの?」
「今は自分のことを気にしろ」
「そうよ。ストラ」
レオと反対側の肩を持とうとしたが、レオと私の身長差があまりに大きいため無理だったことにショックを受けた。
「お前はリアに似ている」
レオがそう言いながらストラスの被っていた鎧を壊れ物でも触るように外した。
顔を出したストラスの顔は青白くなっていた。あんなに動いていたというのに、かいている汗はその顔色から見て取るに冷や汗にしか思えない。
「初めて言われたよ」
ストラスが中世的な顔を笑顔にしようとするも、痛みからかいつもの完璧な笑顔が歪になった。
「早く鎧を脱げ。ラドゥ、休める部屋を用意してくれ」
「……ありがとう。名前を聞いてもいいかな。リアは君をレオと呼んでて、ラドゥ様はティオンと呼んでるみたいだけど、ティオンってあの伝説と何か関係が?」
急に打ち解けたような2人に私は首を傾げた。
レオがストラスを担ぐように肩を支える。レオは質問を気にすることなく口を開く。
「レオンティオンだ。好きに呼べばいい」
ぶっきらぼうなようで、どこかストラスを認めたような言い方だ。
「いい名前だね。じゃあ、僕はレオンと呼ばせてもらってもいいかな」
「ああ」
「ストラ大丈夫!?」
二人があまりに仲良さげに話すのに呆気にとられていた私はやっとストラスの頭の包帯に気を回すことができた。
ラドゥは部屋を用意させるように執事になにか命じていた。
「大丈夫じゃないのに無理をしてたからこんなに顔色が悪いんだ。誰かと似ているな」
レオの目は悪戯っぽく私を捉えていた。
「リアはまたなにか無理をしていたの?」
「今は自分のことを気にしろ」
「そうよ。ストラ」
レオと反対側の肩を持とうとしたが、レオと私の身長差があまりに大きいため無理だったことにショックを受けた。
