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異種間恋愛

第16章 見えない想い

 小さい背中に向かって叫ぶでもなく、小さく呟いた言葉をレオが拾ってくれることはないだろう。
 レオを傷つけてしまったのは事実だ。今はレオに近付かないのが私にできる一番のことだと思う。
 あんなに悲しい青の瞳を見た後ではもう何もできない。
 自分のしたことをしっかり見つめなおして、重さを受け入れた上でレオに伝えよう。
 どうしたって私の気持ちはレオから離れてはくれないのだから、せめて愛している人に誠意を伝えることだけはしようと思った。

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