
異種間恋愛
第18章 王子の暗闇
「……黙れ」
身体の芯から凍えるような冷たい声が響いた。
固まっていたラドゥが急に動きだし、私の腕を掴むと勢いよく床に引き倒した。
「うっ……」
頭がそのまま床に投げ出されて一瞬気が遠くなった。それでも手首の締め付けられる痛みでなんとか気を保つ。
両手首をラドゥの手ひとつで拘束されていた。
「なに、すんのよっ」
ラドゥの瞳が炎のように真っ赤に燃えていた。
怒っている。
「俺に手を挙げるとは良い度胸だ」
それだけ言うと私の赤いドレスの胸元を力いっぱい両手で左右に引っ張った。胸を覆っていたドレスの布が破け、フローラさんからもらった新しい下着が露わになった。
「え」
殴られると思っていた私はラドゥの予想外の行動に意味が分からなくなった。
「俺を殴ってただで済むと思ったか?」
見るとラドゥの左頬が赤くはれている。
口元を歪ませるとラドゥは私の胸元を凝視する。
「み、見ないで!」
こんな奴に……見られるなんて何があっても嫌だ。
そう思って胸を隠そうとするのに両手はびくともしない。
「なんだ、今はこんなものまで発明されたのか。胸だけを隠す下着か……そそる」
そう言うと下着をあっさりと外される。
「や……っ」
今度こそ全てが露わになった胸がラドゥの目に晒される。
「お前、ここだけでかいんだな」
まじまじと見られるのは初めてで、気にしていたことを言われて私はさっきまでの怒りも忘れて羞恥心に顔を熱くさせる。
「うる、さい……離して!!」
「黙れって」
ラドゥの唇が私の唇を塞いだ。
「んんっ!?」
首を左右に思いっきり振って逃れようとするもラドゥのもう一方の手が顎を掴んだ。
歯をきつく噛みしめていると、ラドゥの生ぬるい舌が私の歯をなぞるように何往復もし出す。
息苦しくなって少し力を緩めた隙にラドゥの舌が口内に侵入してきた。
「ふっ……や……っ」
舌と舌を無理矢理絡ませられる。
恐怖で目を閉じることも忘れていると、怒りに支配されていたラドゥの瞳がいつもの意地悪なものになっているのがわかった。
ひどい……。
こんなの……ひどすぎる。
ラドゥが目を見開いた。どうしてだろう。
ラドゥの手に込められた力と顎を掴んでいた力も緩まった。その隙に首を捻りラドゥの舌から逃れる。
身体の芯から凍えるような冷たい声が響いた。
固まっていたラドゥが急に動きだし、私の腕を掴むと勢いよく床に引き倒した。
「うっ……」
頭がそのまま床に投げ出されて一瞬気が遠くなった。それでも手首の締め付けられる痛みでなんとか気を保つ。
両手首をラドゥの手ひとつで拘束されていた。
「なに、すんのよっ」
ラドゥの瞳が炎のように真っ赤に燃えていた。
怒っている。
「俺に手を挙げるとは良い度胸だ」
それだけ言うと私の赤いドレスの胸元を力いっぱい両手で左右に引っ張った。胸を覆っていたドレスの布が破け、フローラさんからもらった新しい下着が露わになった。
「え」
殴られると思っていた私はラドゥの予想外の行動に意味が分からなくなった。
「俺を殴ってただで済むと思ったか?」
見るとラドゥの左頬が赤くはれている。
口元を歪ませるとラドゥは私の胸元を凝視する。
「み、見ないで!」
こんな奴に……見られるなんて何があっても嫌だ。
そう思って胸を隠そうとするのに両手はびくともしない。
「なんだ、今はこんなものまで発明されたのか。胸だけを隠す下着か……そそる」
そう言うと下着をあっさりと外される。
「や……っ」
今度こそ全てが露わになった胸がラドゥの目に晒される。
「お前、ここだけでかいんだな」
まじまじと見られるのは初めてで、気にしていたことを言われて私はさっきまでの怒りも忘れて羞恥心に顔を熱くさせる。
「うる、さい……離して!!」
「黙れって」
ラドゥの唇が私の唇を塞いだ。
「んんっ!?」
首を左右に思いっきり振って逃れようとするもラドゥのもう一方の手が顎を掴んだ。
歯をきつく噛みしめていると、ラドゥの生ぬるい舌が私の歯をなぞるように何往復もし出す。
息苦しくなって少し力を緩めた隙にラドゥの舌が口内に侵入してきた。
「ふっ……や……っ」
舌と舌を無理矢理絡ませられる。
恐怖で目を閉じることも忘れていると、怒りに支配されていたラドゥの瞳がいつもの意地悪なものになっているのがわかった。
ひどい……。
こんなの……ひどすぎる。
ラドゥが目を見開いた。どうしてだろう。
ラドゥの手に込められた力と顎を掴んでいた力も緩まった。その隙に首を捻りラドゥの舌から逃れる。
