
異種間恋愛
第4章 獅子の秘密
「おいで、ジャスミン」
遠慮がちに近づいてくる小さなリスを見つけて頬を緩んだ。
「膝に乗らないの?」
と言い、膝を指差すと急に駆け足で私の膝に飛び込んできた。可愛い……。
さっきまでよごれていたワンピースを泉の水で洗い少しの間日当たりのよい草の上で乾かしておいたらお日様と草花の爽やかな香りがついて着心地が良くなった。
しかし、これしか服を持っていないのはまずいかもしれない。
いつでも晴れているとは限らないし、着続けていればどんどん破れ、解れて最後には布切れになってしまうだろう。
その前に新しい服を用意しなくては……。
私は目を落とし、ワンピースのドレープの間に入りこんで遊んでいるジャスミンの小さな小さな耳を撫でてやった。
すると、ようやく落ち着いたのか真ん中より少しずれたドレープの中に入り、布を抱き枕にして静かになった。
ジャスミンの小さな身体が寝息に合わせて上下するのを見ていると今までのことなんてどうでもいいように思えて、ただジャスミンのように無垢に素直に生きられたら……と考えながら重くなる瞼にひきずられるように眠りに落ちた。
遠慮がちに近づいてくる小さなリスを見つけて頬を緩んだ。
「膝に乗らないの?」
と言い、膝を指差すと急に駆け足で私の膝に飛び込んできた。可愛い……。
さっきまでよごれていたワンピースを泉の水で洗い少しの間日当たりのよい草の上で乾かしておいたらお日様と草花の爽やかな香りがついて着心地が良くなった。
しかし、これしか服を持っていないのはまずいかもしれない。
いつでも晴れているとは限らないし、着続けていればどんどん破れ、解れて最後には布切れになってしまうだろう。
その前に新しい服を用意しなくては……。
私は目を落とし、ワンピースのドレープの間に入りこんで遊んでいるジャスミンの小さな小さな耳を撫でてやった。
すると、ようやく落ち着いたのか真ん中より少しずれたドレープの中に入り、布を抱き枕にして静かになった。
ジャスミンの小さな身体が寝息に合わせて上下するのを見ていると今までのことなんてどうでもいいように思えて、ただジャスミンのように無垢に素直に生きられたら……と考えながら重くなる瞼にひきずられるように眠りに落ちた。
