
異種間恋愛
第1章 告白
本当の兄のように面倒を見てくれる美しいストラスを私は自慢に思っていた……今朝、ストラスの口から私の両親を殺したのは自分だと聞くまでは。
私の両親は私が生まれて間もない頃に毒にあたって死んだと村の人からもきいていたけれど、私は物心つく前のことだったのと気付けばいつも隣には優しい兄のようなストラスとストラスのご両親が私を見守ってくれていて悲しいとか寂しいとかいう感情を抱いたことはなかった。
「そんなことするはずじゃ……ない?君に僕の何が分かるって言うの」
笑顔を崩したストラスの声が低くなる。
「君だけじゃないさ、村の奴らも何も分かっちゃいない。少し優しくしてれば面白いように転がってくれるんだ」
ストラスは目にかかっていた前髪を手で払いのけると透き通るような白い肌をした顔で私を睨んだ。
彼らしくない表情に私は思わず肩を揺らした。
「なに言ってるの、ストラは私の優しいお兄ちゃんでしょ?」
私よりも30センチほど高い位置にある彼の瞳を見つめる。
切れ長の目はいつ見ても涼しげで冷静沈着、頭脳明晰な彼にこそ相応しいと言うように堂々と居座っている。
「じゃあ、どうして僕が君の両親を殺したと思う?」
私の両親は私が生まれて間もない頃に毒にあたって死んだと村の人からもきいていたけれど、私は物心つく前のことだったのと気付けばいつも隣には優しい兄のようなストラスとストラスのご両親が私を見守ってくれていて悲しいとか寂しいとかいう感情を抱いたことはなかった。
「そんなことするはずじゃ……ない?君に僕の何が分かるって言うの」
笑顔を崩したストラスの声が低くなる。
「君だけじゃないさ、村の奴らも何も分かっちゃいない。少し優しくしてれば面白いように転がってくれるんだ」
ストラスは目にかかっていた前髪を手で払いのけると透き通るような白い肌をした顔で私を睨んだ。
彼らしくない表情に私は思わず肩を揺らした。
「なに言ってるの、ストラは私の優しいお兄ちゃんでしょ?」
私よりも30センチほど高い位置にある彼の瞳を見つめる。
切れ長の目はいつ見ても涼しげで冷静沈着、頭脳明晰な彼にこそ相応しいと言うように堂々と居座っている。
「じゃあ、どうして僕が君の両親を殺したと思う?」
