
異種間恋愛
第1章 告白
「どうゆ……こと?」
「リアを僕の家の子供にしてしまえばライバルも消せるし、国王様にもっと可愛がられるだろう?君のお母さんは今の国王様の愛人って噂が出るほどお気に入りだったみたいだし、そんな女の娘だ。国王様はずっと君に多すぎる資金援助をしているの、知らないだろ。そのお金は僕の家にはいってるんだからね……。ああ、ちなみに正式に僕と君との関係は義理の兄妹でなくて婚姻を済ませた夫婦なんだ。知ってた?」
私は涼しい顔をして話すストラスの顔に見入る。
この人はなにを言っているのだろう、ストラスと私が夫婦?私のために両親を?お金目的のように聞えるのに……?そもそも私は婚姻の儀式も同意証明になるようなものは何もしていない。
「夫婦だなんて……」
呆然として表情を変えることすらできず呟くとストラスが上から私の髪を細長い指で掬った。
「驚いた?こういう時に権力と地位が便利なんだよね。神父さんに金貨を何枚かやるとすぐ夫婦になれたよ。嬉しい?」
はっとして見上げるとそこには今まで見たことのない表情のストラスがいた。
私は考えるより先に右手の平でストラスの左頬を打った。
――パチンッ
「……っ!!」
無言で痛みに耐えているストラスはこうなることを予想していたように全く驚きの色を見せない。
それどころかほっとしたような余裕な顔で私のほうを見つめる。
「一回で、いいの?」
私はその言葉で頭にかっと血が昇るのを感じた。
鼓動が早くなり息を思わず詰めて自然と鼻が広がる。
もう一度右手を挙げた。
ストラスは穏やかな表情で瞼を閉じた。
……
「リアを僕の家の子供にしてしまえばライバルも消せるし、国王様にもっと可愛がられるだろう?君のお母さんは今の国王様の愛人って噂が出るほどお気に入りだったみたいだし、そんな女の娘だ。国王様はずっと君に多すぎる資金援助をしているの、知らないだろ。そのお金は僕の家にはいってるんだからね……。ああ、ちなみに正式に僕と君との関係は義理の兄妹でなくて婚姻を済ませた夫婦なんだ。知ってた?」
私は涼しい顔をして話すストラスの顔に見入る。
この人はなにを言っているのだろう、ストラスと私が夫婦?私のために両親を?お金目的のように聞えるのに……?そもそも私は婚姻の儀式も同意証明になるようなものは何もしていない。
「夫婦だなんて……」
呆然として表情を変えることすらできず呟くとストラスが上から私の髪を細長い指で掬った。
「驚いた?こういう時に権力と地位が便利なんだよね。神父さんに金貨を何枚かやるとすぐ夫婦になれたよ。嬉しい?」
はっとして見上げるとそこには今まで見たことのない表情のストラスがいた。
私は考えるより先に右手の平でストラスの左頬を打った。
――パチンッ
「……っ!!」
無言で痛みに耐えているストラスはこうなることを予想していたように全く驚きの色を見せない。
それどころかほっとしたような余裕な顔で私のほうを見つめる。
「一回で、いいの?」
私はその言葉で頭にかっと血が昇るのを感じた。
鼓動が早くなり息を思わず詰めて自然と鼻が広がる。
もう一度右手を挙げた。
ストラスは穏やかな表情で瞼を閉じた。
……
