
異種間恋愛
第9章 憧れの都
「じゃあ、こうしましょ。リアちゃんにはこの店を宣伝してもらうわ。この店の服で全身ばっちり決めて道を歩いてちょうだい」
短い間にフローラさんの頭の回転の速さと人の良さが十分に分かった。
「分かりました。お願いします」
「やった!」
汗をかいたグラスを口元で傾けると冷たくほんのり甘い液体が喉を通った。すごく美味しい。
フローラさんは紅茶をごくごく飲みながら、私をじっと見つめた。
私はなんだか気まずくなって目を下に向けた。
フローラさんはあろうことかズボンを履いていた。ターコイズ色の細いズボンに真っ赤なハイヒール。
「珍しいでしょう」
「はい。ここでは普通なんですか?」
「そうなればいいんだけどね……偏見と習慣ってなかなか強敵でね」
そう言ってフローラさんは肩をすくめて見せた。
「でも、すごく素敵です」
「ありがと。さ、飲み終わったら早く服を選びましょう。あ、ここは下着も靴も扱ってるのよ。全身私に任せて」
すごく嬉しそうなフローラさんは本当に洋服が好きなんだと分かる。私もどんな洋服を着せてくれるのかと期待で心が弾んだ。
短い間にフローラさんの頭の回転の速さと人の良さが十分に分かった。
「分かりました。お願いします」
「やった!」
汗をかいたグラスを口元で傾けると冷たくほんのり甘い液体が喉を通った。すごく美味しい。
フローラさんは紅茶をごくごく飲みながら、私をじっと見つめた。
私はなんだか気まずくなって目を下に向けた。
フローラさんはあろうことかズボンを履いていた。ターコイズ色の細いズボンに真っ赤なハイヒール。
「珍しいでしょう」
「はい。ここでは普通なんですか?」
「そうなればいいんだけどね……偏見と習慣ってなかなか強敵でね」
そう言ってフローラさんは肩をすくめて見せた。
「でも、すごく素敵です」
「ありがと。さ、飲み終わったら早く服を選びましょう。あ、ここは下着も靴も扱ってるのよ。全身私に任せて」
すごく嬉しそうなフローラさんは本当に洋服が好きなんだと分かる。私もどんな洋服を着せてくれるのかと期待で心が弾んだ。
