
先生達の大人な悪戯
第1章 日常茶飯事だから
「 気づいてたんですか、 神崎先生 」 体育準備室に連れてくと、 珠恵はあたしを警戒しながらそう聞いてきた。
そんな警戒心露にされたら、 なんかしたくなっちゃうじゃんか。
開きすぎの襟からのぞく露骨を見ながらあたしは惚ける。
『 なんの事かな?あたしはただ、君の悪い癖を治したいだけなんだけど 』
その可愛らしい口から出てくる、 噂を。好奇心旺盛な、君の危なさを。
珠恵は、 むっとしたのかあたしに近づいてきた。
「 惚けないで下さい。 私の悪い癖 ………… ? 」
珠恵は頬を赤く染め、 蚊の鳴くような小さな声で呟く。
「 …………神崎先生にだけは、 言われたくないで、す 」
言うねぇー‥。
