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「ようこそ、女子サッカー部へ。私は部長の神田ナツ。今日は、普段の部活の様子を分かってもらいたいので、とりあえず準備運動から始めるね。」
午後４時からの部活紹介は凄く新鮮だった。走る量は多いし、集中を切らす暇もない。中学までは部活というモノがなく、地元にあったクラブというものに通っていた。そこでは多数の人にとってサッカーは遊びでしかなかった。しかし、こうやってサッカーを無我夢中で楽しんだのは思い当たる限り、今日が初めてである。周りにいる人達はみんなビックリするぐらい上手かった。特に副部長の有田桃先輩はその中でもピカイチ。ボールへのタッチは繊細で、常に自分の足下にキープしている。好きなことをしている時は、時がたつのは早いという。知らない間に２時間近くがたっていた。
「みんな、集合して！今日はこれで終わります。でも、部活紹介は１週間あるので、女サカ以外の部活でもいいので、是非見に行ってください。それじゃあ、解散！」
解散を命じられてみんなは荷物も持ってピッチを去るところである。近寄ってくる人の方を向いてみるとそこにいたのは桃先輩だった。
「桃先輩、お疲れさまです！」