
合縁奇縁〜ついてまわる運命〜
第2章 居場所
寮に帰って4階への階段を上りきったところで向かいの部屋に入ろうとしている人を見かけた。その後ろ姿は見覚えがあった。身長176センチ、がっちりした肩にまくり上げたワイシャツから見える20センチ程の傷は確かに見覚えがあった。
「マ・・・コ兄、本当にここにいたんだ・・・。」
呆れた様に吐き捨てた。
「なんだ、もうばれたのか。もうちょっと隠しとこうと思ってたのになあ。」
振り返って言うその言葉は私をまだ子どもの様に扱っていた。まるで私の人生をもてあそぶかの様に。
「どうしんだよ。大好きな兄ちゃんにあえて嬉しくないのか?」
「嬉しいと思ってるの?どうしてここにいるのか聞いていいかなあ。それともあれ?ミナ兄に頼まれてうちのこと見張ってるって面と向かって言えないんだ。大好きなお兄ちゃんの言うことを聞かないと後で何されるか分からないもんね。」
「マ・・・コ兄、本当にここにいたんだ・・・。」
呆れた様に吐き捨てた。
「なんだ、もうばれたのか。もうちょっと隠しとこうと思ってたのになあ。」
振り返って言うその言葉は私をまだ子どもの様に扱っていた。まるで私の人生をもてあそぶかの様に。
「どうしんだよ。大好きな兄ちゃんにあえて嬉しくないのか?」
「嬉しいと思ってるの?どうしてここにいるのか聞いていいかなあ。それともあれ?ミナ兄に頼まれてうちのこと見張ってるって面と向かって言えないんだ。大好きなお兄ちゃんの言うことを聞かないと後で何されるか分からないもんね。」
