えっちな妄想は生きる糧。
第3章 先輩×後輩@部室で
「わっ…琳果、大丈夫?」
無理矢理和真くんを押し倒したせいで、椅子ごとひっくり返ってしまった。
和真くんの心配そうな言葉も無視し、無防備な耳にキスを這わせる。
なんだか、汗っぽい匂いと制汗剤のせっけんっぽい匂いが混じった味がする。
和真くんの味…。
「ぅ…あっ…」
和真くんは、耳が弱いんだ。
いつもこうしてわざと音をたてて、耳の外から徐々に穴へと舐める。
そうすると小さく可愛らしい声をあげ、和真くんのほうが年上であることを忘れてしまう。
うちだけが知ってる和真くんの弱点であり、秘密。
「ちょっ…え、琳果…っ」
ユニフォームから着替えたばかりの黒い学生服を、手探りで脱がしていく。
布地の黒は闇に紛れているけれど、でこぼこした手触りと金色のボタンはわずかな光でもキラキラと跳ね返しているせいですぐにわかる。
中に着ているYシャツのボタンも、手探りで器用に片手で全て外した。
「ちょっと…琳果っ…」
襲うつもりだった相手に押し倒され、少し戸惑っているらしい。
それでもうちはそんな和真くんを無視し続け、鍛え上げられた胸板に口付けをした。