えっちな妄想は生きる糧。
第4章 会長×書記@生徒会室で
そう告げると、彼はゆっくりと振り返った。
小さな顔と白い肌によく映える黒目がちの瞳が長いまつげに囲まれている。
それを隠すかのような黒縁の眼鏡に、西日が反射して眩しい。
「悪い。僕、知ってると思うけど彼女いるんだよね」
当然の返答だ。
こうなるとはわかっていたけれど、伝えずにはいられなかった。
「知ってます…!!でも、入学した時からずっと好きだったんです…」
なんだかいっぱいいっぱいになって涙が出てくる。
閉じ込めていた想いと共に溢れていく。
「何?僕目当てで書記になったってこと?」
「それは…」
「さきは、そんなうわっついた感情で入る奴等とは違うと思ってたのに」
伏し目がちの冷めた視線と突き放すような声。
でも、言い返せない…。
「軽蔑されるってわかってます…彼女さんいるのもわかってます…だから、でも、礼於会長にお願いしたいんです…」
「何?」
これが、最初で最後。
「私を、抱いてください…っ」