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私には夢があるの。

第13章 こんな私

春「でも今の私は違う。

自分のことをよくわかってる。


自分にできないことも、
やっても無駄なことも、

体の具合や時間の管理だって。


…でも、

今の私が分かったところで、

助けがないことには、
自分で自分のことをなにもできない。


それがどんなに屈辱的な
ことか、 周りは分からないの?



助けてなんて言ってない。

笑顔を見せないで。

笑えない私の前で、
っ笑顔でいないで。


…優しい言葉なんて、
かけないでっ…‼」


棗「お姉ちゃっ…っ!

ぅぅっ…」

口を押さえて座り込む。


それでもお姉さんは
震える声を出そうと頑張る。


春「治るって、希望があるって

そんなことないのに、
もうっ死ぬ運命なのにぃ…、


もしかしたらって
信じてしまう自分がいるのっ…」

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