私には夢があるの。
第15章 繦くん…?
扉が乱暴に開けられ、
病室に3人が入っていく。
カランッ
手に持っていたジュース
を落としたが、
気にしない、いや、
気にできないで
動かない足を必死に動かし、
病室に入る。
ピーピー
「先生‼
息ができていません!」
「リズムは?」
「不安定です!」
「どいてろ。」
騒がしい病室の中。
病室の中だけ動いていて、
あとの私たちはみんな
止まってしまっているのように
扉の前で足が止まる。
それでも私の手は
すごく震えているし、
足もガクガク。
息だって…
春「あっ……ぁ」
声だってなにを言えばいいか、
どんな声を出したらいいか
もぅわからない。