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私には夢があるの。

第15章 繦くん…?


「いくぞ、離れてろ!」


ドクターの声に看護師さん
たちはその場から離れる。


ピ、ピ、ドォンッ


大きな音をたてながら

繦くんはなにかに引っ張
られる様に体を跳ねさせる。


「くそっ…もぅ一回だ。
強さを上げて離れろ!」


ドォンッ


やっ…

そんなこと繦くんに
やらないで…


そんなことやってるから
ピーっ音はやまないんだよ…


私はゆっくり病室に
足を入れる。


ぐっ


腕を引かれ、振り返る。


春「お母さ…にぃ…も…」


言葉がうまくしゃべれない。


母「入らないの。」


お母さんは冷たく言い
腕を引く強さを増す。

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