私には夢があるの。
第17章 なにもできない…?
母「調子、どお?」
病室に入ってきたお母さん。
私のおでこに手をあてる。
私は少しだけ、熱があった。
春「ぅん…」
お母さんの顔をみれず、
背を向ける。
春「…ごめんね。」
私のために、
こんなに苦労させて、
お金かけちゃって、
大変な思いさせちゃって、
本当にごめんね。
母「なっ…なに、言ってるのぉ」
笑っているけど、
聞いていればわかるよ。
お母さんの声がいっぱい
震えていること。
泣かないで?
私のために、泣かないで。
春「お母さん?」
母「ん、ん?」
春「私ね、」
寝返りをうち、
お母さんと向かい合う。
春「自分でなにかしたいの。」