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HELLO ENDING〜君との思い出〜

第2章 計算

…それ以来、デートと言えばいつもここ。

暗い照明に、少ない座席、少しの明かりできらめくお酒。お酒独特のとろけてしまいそうなあの香り。
隣にいる彼。もうすっかりお気に入りになったウイスキー。

まだ若い私は、この大人っぽい雰囲気に酔いしれていた。
そして、ウイスキーと霧人が好きなあの甘いカクテルが混じり合ったキスが、私をときめかせる。

でも1人ではこない。
来たくない。あの日のようになってしまうから。

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