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HELLO ENDING〜君との思い出〜

第2章 計算

ああ、この男いつまでこのくだらない話を続けるんだろう。
真未は、もう残り少ないアイスティーをズッと音を立てて飲み干した。
目の前で必死に喋っている、この短髪の男。
筋肉もそこそこついていて、がたいが良いクセに臆病者みたいだ。
眼が泳ぎっぱなしだ…

私はこほんと小さな咳をして、わざと大きめの音を立てて席を立った。
「お手洗い行ってもいい?」
「あっ、うっうん。」

私は荷物を持って会計をする場所へ向かった。幸いこちらには気づいていない。勝手に帰る事にした。

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