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喪失、そして再生~どこか遠くへ~My Godness完結編

第3章 ♣海ほたる舞う夜♣

 なあ、早妃、それで良いか? こんな俺を許してくれるか?
 心でそっと呼びかけると、瞼に浮かぶ彼だけの女神がひっそりと微笑んだように思えた。
 夏の眩しい陽射しが舗道を白々と照らしている。数日前からこの町でも鳴き始めた蝉が遠くの林で鳴いていた。

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