君の声に恋をした
第2章 出会い
「篠山ぁーーーお前かああ!!!」
先生の声に教室は更にどっと沸く
神崎をキッと見ると
「せ…先生まあまあまあ!」
と 仲介に入っていく
― あーもう最悪!
「あ、もしもし?」
「こら篠山!出るな!!罰としてお前 委員長だ!!!」
「はぁ?!?!」
ケータイをはずし
どや顔の先生と神崎を睨む
― 罰で委員長?!なにそれ!!!
「で 副委員長は 田村!お前も罰!」
「はあ~~~~?!?!俺なんもしてねえじゃん!!」
「いいから淳やれよ~」「そーだそーだ」「罰だ罰!!」
野次が飛び交う
「 だいたい!!俺被害者でしょ!!」
急に指をさされる
内心ムッとしたが事実なので仕方ない
「いいから やれ!決定」
パチパチと喝采を浴びると
彼は席につき 恨めしそうに先生を見る