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第十八話 追跡

【ビィー！ビィー！】

ショッピングモール全体に鳴り響く警告音… それはあの砲台から鳴っている

【ビィー…！】

そして警告音が鳴り終わると砲台が【ウィーン…】と砲口をこちらに向ける

「ヤバい…！」

その時…

【ガシャン…】

砲台が一歩動く事によって三人も一歩下がる

【ガシャン…、ガシャン…】

一歩ずつ近付き…、そして…

【ガシャガシャガシャガシャ！！】

機械の複雑な連続音を出して猛スピードでこちらに近付いて行く

「「「うわぁぁっ！！」」」

流石にレインも悲鳴を上げてその場から逃げる

【ガシャガシャガシャガシャ！】

後ろから耳をうんざくする程の複雑な音がする

【ガシャ…】

そしてその機械音が止まったような音がした

「止まっ…た？」

しかし、その音はただ止まった訳ではないとすぐにわかった

キュィィン…

「「？」」

何かが溜まる音がする 気付けば砲台の砲口から聞こえる

キュィィン…！

次第に大きくなるが… レインはあることに気付く

まさか－－－

「ヤバい！避けろ！」

「「え！？」」

レインが叫ぶと同時にロイとカイトはその言葉通り隠れた

と、同時に…

【ドォンッ！！】

発射された轟音が辺りが鳴り響く そしてやや遅れて…

ズドォンッ！

と、爆発音が鳴り響いた

「げほっ、げほっ…」

辺り一面は黒い煙に覆い、そしてその煙が晴らされた その先には先程ロイ達がいた場所が大きなクレーターが出来た

「まじかよ…」

当たれば確実に即死だ

【ガシャン…】

「「！？」」

まだ晴らされてない場所から機械音が響き、黒い影が見えた

「まずい！行くぞ！」

そして三人は前に駆け出そうとした、その時…

【ガシャン…】

「なっ！？」

前方から床に一体、天井に一体と砲台が出てきた

「くそっ！後ろだ！」

今度は後方に行こうとするが…

【ガシャン…】

今度は煙の中から一体、壁に二体が張り付いている

「まずい…！どうする…！？」

三人は固まり、体制を構える

計五体の砲台に囲まれてしまった そして…

キュィィン…

キュィィン…

あの音が…聞こえる

「「「うわぁぁっ！」」」

死を覚悟した、その時！

ドォンッ！

砲台の下が盛り上がり、天井と床に潰された