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第十九話 錬金

ズドォンッ！

何かの轟音が聞こえたが、すぐにあの砲台から放たれる魔弾ではないとわかった

何故なら…

「「「！？」」」

地面が盛り上がり、砲台を地面と天井に潰されたからだ

「こ、これは…！」

潰れた砲台はバチィと電気を鳴らして潰れている

「大丈夫か？」

聞き慣れない声がする…男性の…

「大丈夫です…」

「でも…一体何が…？」

二人は問い掛けるが男性は口を挟む

「話は後だ…」

すぐさま後ろから機械が三つ聞こえた

「来たぁ！」

後ろを振り向きショットガンと二丁拳銃を構えるが…

「止めとけ…奴らは銃撃には効果はない…【奴】にやらせろ…」

レインが二人を抑える

「「【奴】？」」

後ろを振り向くと両手を地面に当て、手元から青い電気が走っている男性がいた

「滅ッ！！」

そう叫ぶと…

ドォンッ！

「「！？」」

何が起きたかわからないが、またもさっきのような光景が広がる

三体の砲台が盛り上がられた地面によって天井に潰されたのだ

「ふぅ、完了」

と、立ち上がり息を整える

「あんたは…一体？」

男性がこちらを振り向いて自己紹介する

「初めまして、俺の名はクライス。元この村の住民だ」

「クライス…何故ここに来たんだ？」

引き続きにレインが口を挟む

「え？レインはクライスと知り合いなのか？」

「あぁ、こいつは元この村の住民でな」

どうも【元】という言葉に引っかかる

「元って、どういうこと？」

「簡単に言えば【引っ越した】って言うこと」

レインが簡単に説明をする

「納得」

ただ一言言えばそれしか返せなかった

「因みに彼は【錬金術士】だ」

「「【錬金術士】？」」

「ようするに【超能力者】かな？」

「「納得w」」

またそれしか返せなかった

「で、何でお前がここにいるんだ？」

いきなり話題を変えるためクライスは少し戸惑った

「あぁ、【マリン】から手紙が来て欲しいと言われてな…」

「納得w」

「ちょっwおまっw」

レインまでも一言で返す

「じゃあ、一緒に行かね？」

ロイの提案が出てくる

「お、そうだな…と言いたい所だけど無理」

しかし、すぐに断られる

「え？何で？」

「俺もやる事がある悪いな…」

と一言いって彼はどこか行ってしまった………