テキストサイズ

Soul Of Blood

第2章 闇に染まる施設

第二十話 殺戮

ショッピングモール広場にて… 三人が広場を駆け抜ける

「それにしてもクライスさんは強いなぁ」

カイトは走りながら呟く

「錬金術士か…また今度会ってみたいな…」

それに続くかのようにロイも口を挟む

「………」

しかし、レインはずっと黙り込んだままだった

「どうしたの?さっきから黙り込んで…」

流石に心配になったロイはレインに話を投げ込む

「いや…あいつが言っていた事がどうも気になる…」

答えはあっさりと出てきた

「あ…俺も」

そこでカイトが口を挟み呟く



『それじゃ…あ、』

クライスはその場から立ち去ろうとするが、何かを思い出したかのようにこちらに振り向く

『どうした?』

振り向ったクライスの目が本気になった

『気を付けな。お前ら。このショッピングモールにでか男がさまよっているから』

『でか男?』

『いわゆる【ボス】って言った所か』

『『『納得www』』』

『ちょっwwwおまっwww』

三人が息を合わして一言で返す

『奴にはカギツメを持っているから気を付けろよ、じゃあな!』

と、一言残してその場を立ち去った



「カギツメ男…か」

走りながらも口を動かす

「一体どんなや…」

バリィン!

ロイが言いかけたその時、上からガラスが割れる音がした すぐさまに三人は目を上に向けると【それ】は降ってきた

ズドォンッ!

【それ】は大きな音を立てて地に着地する

『グオォォォォ!!』

黒い煙の中から叫びが響いてやがて煙は晴らされる

「こいつが…カギツメ男…」

そのカギツメ男はマスクを付け、両手には巨大なカギツメ、更には大きな身体に赤い目が片方見えた

「さっそうと来やがったか…」

流石に何度か恐怖を体験したロイとカイトは冷静に立ち向かう

「…」

『…』

そして互いに睨み合う形になる…

そして…

「「「うぉぉ!!」」」

『ガァァァッ!!』

互いに…飛び出した

ストーリーメニュー

TOPTOPへ