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Soul Of Blood

第2章 闇に染まる施設

第二十五話 信用

「信用…する?」

不思議に首を傾げるカイト レインが言っている事がよく分からないが、今言っている事は正しいと思った

「親友ならもっと信頼しろ!あいつが生きている事を!」

「!!」

確かにその言葉はあっている ロイは昔から色々と奇跡を起こしている…だとすればロイはあの穴から落ちても生きているかもしれない

「………」

「だから、自信を持て!」

そこでレインは手を伸ばす

「ヘッ…それもそうだな…」

ニィと笑ってカイトはゆっくりと立ち上がった

「だが…」

パシィンッ!

叩く音が鳴り響く

「………」

カイトがレインの伸ばされた手を叩いたのだ

「勘違いすんなよ…俺は【握手】なんかいらねぇ…」

「………」

レインは黙って見つめる

「こう言うのは【ハイタッチ】って言うんだ!」

「成る程…」

そこでレインがニィと笑った

「おーい!二人共!」

遠くから聞き覚えのある声がした

まさか---

「ロ…!」

しかし、瞬く間にも言葉が断つ ロイの後ろには数体のロウマーが追いかけているからだ

「おーい!」

次第にロイが近付いて来る

「ば、馬鹿!こっち来るな!」

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