テキストサイズ

Soul Of Blood

第2章 闇に染まる施設

第二十七話 死神

『フフフ…』

女性が宙を浮いている…しかし、ただの女性ではないと瞬間的にわかった

「何…こいつ?」

その女性は下半身が無く、その代わりにボロボロのスカート(らしきもの)があり、黒いロングヘアに目に包帯、そして身丈程ある鎌を抱いていた

『フフフ…』

女性はただ笑っている 当たり前のように声が歪んでいた

「くっ…!」

カチャ!

ロイが二丁拳銃を構える

「どうしたんだ?」

それにつられるようにカイトはショットガン、レインは二丁拳銃を構える

「何かこいつだけヤバい気がする…!」

本音だった 相手の笑い声だけでそんな気がした

タラ~…

額には冷や汗、身体全体から鳥肌、そして胸から高鳴る心臓…

---何だ俺…緊張しているのか…?

『キャハハハッ!』

「!!」

そうこう考えていると女性が飛び出して来た

「伏せろ!」

レインが叫ぶ すぐに二人は伏せる

ジャキィン!

風を斬るだけで金属音の鋭い音がした それ程切れ味があるという証拠だ

『ハハハッ!』

女性はただ笑う まるで殺すのにあざ笑うように…

「くっ…!」

カイトがカギヅメで相手に切りかかる

ズバッ!

『ウゥゥ!』

見事に女性の胸にカギヅメの傷跡が出来た しかし…

『ハハハッ!』

再び女性が笑い、鎌を振り回す

「効いてないのか!?」

カイトが仰天する中、ロイが二丁拳銃を連射する

ババババババッ!

マシンガンの如く、連射音が聞こえるが…

『ホホホッ!』

まんまと女性がその銃弾を軽々と避ける

「くそっ!」

そしてまた女性が飛び出してきた

「「ヤバい!」」

終わったと思い、二人は俯る

ギィン!

甲高い金属音が鳴り響く そこには…

「ロイ!」

火花を散らしながら女性と向き合い睨み合う

「ぐっ!」

『ギィッ!』

二人の力は押し合い…

ガキィン!

共に離れた

「くそっ!どうすれば…!」

そして状況は睨み合う事になった

「うおぉぉっ!」

『ギイィィッ!』

そして互いに飛び出した、その時

バンッ!

「うるせぇ!」

「「「!?」」」

倉庫部屋らしき扉からロケットランチャーを構えた男性が飛び出した

「こいつでもくらってろ!」

と、バシュゥとミサイルが発射され…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ