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Soul Of Blood

第2章 闇に染まる施設

二十九話 悪夢

『…』

その夜、俺は夢を見た 全く見覚えのない場所にただ立ち尽くしたが…

『何だろう…この懐かしい感じは?』

記憶がないが一度ここに来たような懐かしい感じがした

『ロイ…』

『!?』

後ろから聞き覚えのある男性の声が聞こえた

---まさか…

『親父!?』

咄嗟に後ろを振り向くとそこに人影が見えた 遠くから見てもわかった

確かに親父だ

『親父!』

俺は一気に駆け出すが…

バァッ!

『!?』

その道中、黒い影が上から降ってきたのである

影は黒に染まったマントを着け、片手には軽く三メートルは超える巨大な剣を軽々と片手で持っていた

『お前…!』

ザシュッ!

言葉が途切れた… そして腹に鈍い痛みが襲った

ゆっくりと視線を下に向けると、そこにはあの巨大な剣で腹部を貫かれている自分の姿があった

『ゴハッ!』

一つ咳を出して膝が地に付き、その場に倒れ込んだ

力を入れて立とうとしても立てなかった

最後の力を振り絞り、目を開く

朦朧とする中、あの影らしき声が聞こえた

『I am Irmenaty!』

Irmenaty(イルミナティ)…

俺の……憎む、相手…か………

そこで意識は途絶えた…

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