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Soul Of Blood

第2章 闇に染まる施設

第三十一話 殺意

空模様は曇り空に覆われ、太陽の光さえ無い村

そのショッピングモール近く…黒く不気味な煙が立ち上る

「この世の中は、そう甘くない…」

ショッピングモール入り口前、一人の黒マントを纏った男がいた

片手には全長2メートルを越す、巨大な機関銃を担ぎ、その機関銃の銃口から赤黒い煙が立ち上る

「………来たか…、ゴミ共が…」

黒マントの男は後ろを向いたまま、呟いた

「お前が…ウィルスを殺ったのは!?」

ロイは叫ぶに対し…

「…あぁ、そうだとも」

黒マントの男は冷静に答えた

「何故殺した?お前は誰だ?」

カイトは冷静に質問した

「…奴には【罪】のセオリーがあったからだ」

呟きながら男はゆっくりと振り返る

「俺を知りたいか…」

徐々に男の姿が見える

「いいだろう…」

「!!」

男の顔が見えたとき、ロイは驚きの顔を見せた

「お、お前は…!」

「どうしたんだ?」

カイトは【サブマシンガン】を構えたまま動かないロイに問い掛けた

「こいつは…俺の悪夢にいた…!」

「何っ!?」

完全に男の姿がこちらを向いた

燃え上がる炎のような赤い目と銀髪、黒いマントに黒い衣服…

間違いない…こいつだ…!

「I am Irmenaty…我が名は【ガディウス】…イルミナティの長だ…」

ガディウスと名乗った男性はニィと笑い出す

「このっ…!」

対するカイトはガディウスにサブマシンガンの不意打ちを仕掛ける

「くらえ!」

「そらぁ!」

更にロイは【ボウガン】、レインは【槍】を投げて更なる不意打ちを繰り出す

「………」

大量の弾や槍がガディウスに襲い掛かる…、が

「やれやれ…」

ガディウスはため息混じりの息を吐き…

シュバババッ!!

「「「!!!???」」」

ガディウスは目にも止まらぬ速さで接近する

「最近のゴミくずはこれだから困る」

余裕の表情を見せ、タバコを吸い始める

「等々俺までも舐められた事か…」

「こいつっ…!」

再びカイトはサブマシンガンを構えるが…

ガキィンッ!

「なっ!?」

いつの間にかガディウスはカイトの近くに現れ、巨大機関銃でサブマシンガンを弾き飛ばした

「三人だから…倒せるとでも?」




【甘いな…ゴミくず共…。俺の部下一人で十分だ…】

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