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好き。

第1章 朝

廊下を出て、私は外にでた。渡り廊下だ。
大きく深呼吸をして空を眺める。

紅の顔が消えない。

「紅…………」

そうよんだら必ずしも《なーに?鈴》

そう言ってくれてた。   たぶん。

落ち込んだときも、泣いているときも、そして嬉しかったときも。

お悩み相談や、恋愛相談すら紅にしていた。

おかげさまで紅のこと好きだった女の子には嫌われていた。
紅は髪が長く、サッカー部で、すこし髪の毛が茶髪になっていて、頭も良くて、性格も。

学校のほとんどが紅に夢中だった。

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