
俺はもう、
第2章 *再会..
「桐谷、くん・・・・?」
なんで私の番号を・・・・・
『中学から番号変わってないとはね。』
頭のてっぺんから雷が落ちたような衝撃で、今自分がどんな表情をしたらいいのかわからなかった。
嘘でしょ?
狐に摘ままれたような感覚に襲われた。
『玲奈ちゃん、って呼んだ方がいい?』
ほんとに私の幼馴染みなの?
あの泣き虫で鈍臭い優なの?
『まさか、こんな形で再会するとはな。
玲奈ちゃんがI大に通ってるなんて意外だったわ。』
「優こそK大なんて、いつからそんな頭よくなったの?てか、ほんとに優なの?」
壁に追い込まれる形で目の前に立ちはだかる優に縮こまる玲奈。
もう1つの壁にしか見えない。
『右胸に1つ・・・・』
「っや・・・!」
『左太ももの内側に1つ・・・』
「ちょっ・・・////」
『左肩甲骨に1つ・・・・』
ベアトップのワンピースから出た肌の一点一点を指差す。
そして太ももに這わせた手と、肩甲骨を覗きこむように抱き締められた時・・・
『玲奈のほくろ、俺は知ってる。』
耳元で囁かれて全身が熱くなった。
