
俺はもう、
第2章 *再会..
「・・嘘でしょ・・・・?」
信じられない。
信じられるわけがない。
だって、あの優が・・・・・
小さくて、泣き虫で、鈍臭くて、それでも真っ直ぐで素直な優が、こんなモデルみたいになるなんてー・・・
「抜け出してトイレ集合なわけ?」
「え?」
「みんな待ってんじゃねぇの?」
うちらの魂胆なんて見え見えな感じで、むしろ早くトイレに行くように促された。
確かによく見れば、当たり前だけど優の面影がある。
でも、やっぱり変わりすぎだよー・・・
「抜け出す理由くらい考えとけって。」
「仕方ないでしょ。
合コン今日が初めてなんだから。」
まん丸の目をさらに丸くして見つめてくる優に私まで目を丸くした。
「なによ」
「いや、別に」
変な奴ー・・・・
てか、もしかして電話してきたのって私が抜け出す口実を作ってくれたってこと?
「じゃ、俺戻ってるから。」
「あっ、優!」
「・・・?」
「ありがと!」
ドアノブに手をかけた優に携帯を見せながらお礼を言った玲奈。
「なにが?」
決して自分の好意を認めないところは昔と変わってないんだと少しだけ嬉しくなった。
私はそのままトイレへと急いだ。
