俺はもう、
第5章 *卒業...
「俺、柏木とは何の関係も持ってないから。それだけは信じて欲しい。」
「別にいいよ。そんなこと私に言わなくて。」
本当は考えたくもなかった。
例え短い期間であったとしても、優が他の子を見て笑って、少しでもその子を愛しいと思ったことがあることをー・・・
「元カノ、準ミスだってね。
さすが優だね。そんな可愛い子が元カノなんてさ。」
「あーリナのこと?
付き合ってねぇよ。俺、大学入って彼女つくってないし。」
「どうして?」
「リナは好きだったかもしれねぇけど、俺は興味なかったし。噂ばっか回って気付いたら付き合ってることにされてただけ。」
玲奈を改めて抱きしめると、額に軽いキスを落とす。
「・・・!」
「俺はいつだって玲奈が一番好きだった。他の女は代わりにもならなかった。」
「・・優・・っ」
「責任とれよな。この気持ち。」
側にいて当たり前だったー・・・
いつも私の味方だったー・・・
そんな優を私もずっとずっと好きだった。