
俺はもう、
第5章 *卒業...
「そんなこといちいち気にすんな。」
「だって優・・「玲奈以外、俺には女に見えない。ただそれだけ。」
横になる玲奈の隣で小さな子を寝かす父親のように玲奈の髪を撫でる優ー・・・
その指先に玲奈の全神経が集中した。
「そんなこと言って・・騙されないんだから・・・////」
「いいよ。信じてくれなくても。
俺はまじでそう思ってるから。」
優はずるい。
昔は女の子より可愛くて、頼りなくて、いつも泣きべそかいてたのに・・・・
突然再会したと思ったら、男らしくて、頼りがいがあって、こんなかっこいいことも平気で口にする。
「玲奈、いい?」
「・・なにが?」
本当は気付いてた。
この雰囲気、この流れー・・・
「無理なら言って。
途中でもちゃんと止めるから。」
優なら受け入れられる。
安心できる。
「大丈夫。
わたし、優のこと大好きだから。」
