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俺はもう、

第2章 *再会..




『お前今なに飲んだ?』



「え・・・水・・・・」



『おい、こいつに何飲ませたんだよ』



「あ、えっいや、違うの・・・!」








左隣の優が私の顔を覗きこんだ後に河野くんの胸ぐらを掴む。




私を挟んでの揉め事に焦りが止まらない。










『いや、優、落ち着けって!!』



「違うの!私が勝手に水だと勘違いして飲んだの!河野くんは悪くない!お願いだから、離して!!」





冷酒だとも知らずに一気飲みしちゃった私が悪いのに、なぜか優がムキになる。









『優、珍しく酔ってんのかよ。気性荒くね?』



『・・・・』



『つーか、なんでお前が玲奈ちゃんのことそんな守ろうとすんだよ。
まさか、お前も玲奈ちゃん狙いとか?興味なさそうに涼しい顔しといて意外とがめついのな。』



「あっ優・・・・」










ガタッと椅子を引き立ち上がった優。



無言のまま部屋を出て行った。







追いかけるべきか迷ったけど、今ここで私と優が知り合いだとバレるともっとややこしくなりそうな気がして私にはできなかった。



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