
俺はもう、
第2章 *再会..
「っ・・!すみません・・・」
床を見て歩いてたから前の人に気が付かず、壁に寄りかかる人とぶつかった。
顔を上げるとハッとする。
「っ、優・・・!」
すっかり背の高くなってしまった優を見上げると、また気持ち悪くなってガクンッと体の力が抜けた。
『っぶねー・・・・』
腰に回された優の手は太くて、たくましくて、お別れした時の軟弱さなんてこれっぽっちも残ってなかった。
「優っ・・・・」
『やめろ・・・・・』
「えっ・・・・?」
『この状況で甘えた声出すな。』
優に抱きしめられてる私は、優のシャツの胸元をぎゅっと掴む。
あまりの密着度に優の心臓の音が聞こえてきた。
