俺はもう、
第3章 *宣戦布告..
「あいつらどこいんのかなぁー」
教室に入るとあまりの広さに唖然とする。
これじゃ、先生の顔がわからないじゃん。
「まぁ1000人近くが一気に受けるからね。
普通に寝るよ、この授業(笑)」
「だろうね。」
「おっいたいた!あそこだ!!」
河野くんが指差す先を見ても人がいすぎてわからない。
とりあえず河野くんについて階段を降りて行く。
「みっちー!さんきゅー!!」
『お、来た来た!』
はじめましてのメンツばかりが揃うところに夢と玲奈が向かう。
「じゃーん!!
この子が噂の斎藤玲奈ちゃん!」
「どうも・・・」
『やっべー超可愛い』
『え、まじで彼女?』
『女子大って感じ。清楚だもん。』
こんなに大人数の人たちに注目されることなんてないなら、恥ずかしくて前を見れない。
「あと、玲奈ちゃんの友達の夢ちゃん。」
「はじめまして。柏木夢です。」
さすが夢ちゃんは堂々たる態度。
「あれ、そういや優は?」
『トイレじゃね?
さっき出てったっきり見てねぇよ。』
確かに見渡すと優の姿がない。