俺はもう、
第3章 *宣戦布告..
「じゃあ、戸締まりちゃんとするんだよ。」
「うん。ありがと。」
マンションの前で玲奈を抱きしめると、頭を優しく撫でる。
「今日は本当に気持ち良かった。
またエッチなことしようね。」
「河野くんっ////」
「じゃ、おやすみ。」
ちゅっと玲奈のおでこにキスをした翔太。
軽く手を振って歩きだした。
「・・・翔太?」
「お、優じゃん!
あ、そっか。お前ん家この辺だっけ?」
数m歩いたところで優と鉢合わせた翔太。
「翔太こそ何してんだよ。こんなとこで。」
「玲奈ちゃんを送ってきたとこ。
なんか妬けるよなー。
玲奈ちゃんとこんなご近所なんて。
偶然にしちゃ出来過ぎじゃね?」
「何が言いたいわけ?」
「冗談だって。怒んなよ。」
笑いながら優の肩を軽く叩いた翔太。
「幼馴染の初めてが自分の親友って、どんな気分なんだろうな。」
「!?」
「これからが楽しみだ」
「翔太てめっ・・!!」
「何もお前の話してねーじゃん。
誰の話と勘違いしてんだよ。」
胸ぐらを掴んだ手にぐっと力をこめる。
「ただの俺のダチの話に熱くなんなよ。」
翔太は軽く鼻で笑うと、襟を正してそのまま優から離れて歩いて行った。