
俺はもう、
第4章 *どっちが大事?...
「私、飲み物買ってくる。」
ガタンッと椅子を引いて立ち上がり、その場から離れた瞬間、突然腕を引っ張られてよろめいた。
振り返ると冷たい目をした優と目が合い、驚きと同時に軽蔑の目で睨みつける。
「なに?」
『もうみんなに話そ。俺らのこと。』
「・・・・・何のこと?
気安く触らないでよ。」
『ちょっと玲奈!
そんな言い方ないんじゃない?』
夢の反論に対しても冷たく睨みつける。
「夢ちゃん良かったじゃん。
ずっと桐谷くんからキスしてもらえないって悩んでたもんね。」
優の腕を振り払うと、その場を立ち去り教室を出た。
「玲奈ちゃん!?ちょっと待って!!」
優の代わりに追いかけてきた翔太が玲奈と自分のカバンを抱えて教室を出た。
