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俺はもう、

第4章 *どっちが大事?...






「玲奈ちゃん!待って!!」



「これで満足?」



「え?」



「私が優を突き放せば河野くんは満足なんでしょ?」



「玲奈ちゃん・・・」












正門の前で立ち止まる玲奈にゆっくり歩み寄る翔太。










「ありがと。」










玲奈を後ろから抱きしめて、髪にちゅっとキスを落とした。




玲奈は下唇を噛み締めて、瞳に溜まった涙のせいで視界がぼやけた。











「帰ろっか。」








玲奈の手を引くと、ゆっくりと歩き出す。




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